年金積立金とは?99パーセントの人が勘違いしている真実!

公開日: : 最終更新日:2019/10/12 読書など , , , , , ,

日本の年金制度

2019年の参議院選挙を前に、金融庁が報告書を発表したものだからお騒ぎですね。

一生懸命、書籍、雑誌、Youtubeで年金について改めて勉強していて・・・

驚愕の事実が分かりました。

 

おそらく99パーセントの人が誤解していると思います。

 

私も勘違いしていました。

 

超ざっくり言うと

毎年、若者から老人たちに仕送りされている賦課方式の部分

これが年間50兆円

※この部分ですら知らない人が多いかもしれませんね。

そして、年金積立金として残っているのが150兆円。

 

年金積立金の推移

年金積立金管理運用独立行政法人(「GPIF」)が運用に失敗すれば、年金積立金は減るし、

賦課方式で足りなければ、年金積立金から取り崩すわけで

この150兆円の年金積立金は●兆円単位で、変動するわけですが・・

 

この年金積立金って

昔は若者が多くて、老人が少なかったから

将来の少子高齢化に備えて、コツコツ積み立てていた「頑張った分」だと思っていたんです。

 

年金制度についてまーったく知らない人や勉強していない人は当然知らないだろうし

ちょっと年金について調べた人・勉強した人も勘違いしている人がほとんどだと思います。

 

大好きな若いユーチューバーで

ホワイト転職について日々ためになる話をしている

素晴らしいトークのサラタメさんという人がいます。

そのサラタメさんも、最近の年金騒動について動画で話していましたが

やはり、この点について勘違いしているように感じました。

 

数日前の私も勘違いしていました。

 

年金積立金の枯渇

じつはこの年金積立分の150兆円

本当は、いくら積み立てられていたと思いますか?

 

厚生年金も国民年金も

じつは、当初は積立方式で運用されていたのですが・・

 

「厚生年金を例にとると

本来、2008年度において670兆円の積立の積立金が存在するはずですが、

実際には130兆円しかありません。」

(参考文献:【中古】 年金は本当にもらえるのか? ちくま新書/鈴木亘【著】 【中古】afb)

 

どうですか?

 

厚生労働省や旧社会保険庁の官僚たちが天下り先を通じて浪費した人件費、福利厚生費など

グリーンピア、サンピアといった巨大保養施設の建設費は有名ですが

 

それ以外にも・・・

 

昔の政治家が人気取りのため、大盤振る舞いをしてきたので

本来、もっと取るべき年金保険料を全然取らなかったので

今の老人たちは、本来若い時に、もっと保険料を支払うべきだったのに

払っていなかったので・・・

 

670兆円あるはずの積立金は枯渇して130兆円(※2008年当時)なのです。

 

じつは

1961年当時の国民年金保険料は

なんと!

35歳未満は100円!

35歳以上でも150円!

ですよ!?

 

現在は月1万6000円以上ですよ?

 

いくら昔は、今ほど日本は裕福ではなかった、といったところで

100円しか納めていないのに、現在の年金額はありえないでしょ?

 

昔の官僚が悪さした

政治家がちゃんとした政治をしていなかったから

年金積立金が枯渇した。

とてもじゃないけど、足りない。

 

そこで、急に

賦課方式に変更だ!と

いわゆる仕送り方式に変更したのです。

要するに、自転車操業ですよ。

 

自分たちの失敗を次世代に先送り

 

世代間不公平が生じるに決まっていますよ。

 

だから、ざっくりいって150兆の年金積立金は

将来に備えて、コツコツ頑張ったのではなく

本来は、670兆円など積立されているべきなのに

 

当時の政治家

つまりは、政治家に投票していた昔の国民(=現在の老人たち)

が、ぬるい態度(月100円の保険料)で

賦課方式という名の「仕送り方式(自転車操業)」で

将来の世代へ責任を押し付けている現状

残っているのがわずか150兆円

 

そういう図式です。

 

そして、2019年金融庁の報告書によって参議院選挙前に

お祭り状態になっている年金騒動(※きっと歴史の教科書に載りますね。。)

 

「100年安心は嘘か!」と騒いでいますが・・・

 

100年安心というのは

全国の老人すべてに優雅なリタイア生活を保証したわけではありませんよ。

 

100年安心計画とは?

少子高齢化で、どんどん無理ゲーな時代になって

賦課方式=仕送り方式(自転車操業)でも

老人に優雅な年金額を支払うのが難しくなっても大丈夫

 

上記のような

多くの人が勘違いしている年金積立金150兆円を

取り崩すという手段がありますから。

この取り崩しをしていっても「取り崩し終わるまで100年」かかります。

 

そういう意味で「100年安心」と言っているだけですよね?

 

しかも、上記の鈴木亘さんの著書を読めば、データなどと一緒にいろいろ書かれていますが

こういった意味での「100年かけて取り崩せます」という言葉すら、守れそうにない現状です。

 

マクロ経済スライドの話は、また別に解説するとしてですね

 

麻生大臣や安倍総理もでしたっけ?

「個人個人事情が違う」

あの報告書は「平均」で~

と言っていますけど、それはそれで正しい意見ですよね。

 

厚生労働省ではなく金融庁が報告書を出している意図というのも

また別で解説するとしてですね。

 

平均ですが?何か?

平均ですよ。平均。

中央値ではなく平均ですし

そりゃ~、苦しい人というか、困った人はいるでしょう。

でも、そんなのあたりまえじゃないですか。

 

一生懸命、勉強したり働いた人もいれば

ギャンブルにあけくれた人もいるだろうし

サラリーマンもいれば自営業もいる

そんなのあたりまえです。

 

そうではなくて、

もっと衝撃的な話をするとですよ。

 

老人(平均像)は金持ちか?

2000万円、2000万円って騒ぎますけど

 

これからの時代は知りませんが

いまの老人世代の多くの人は「退職金」かなりもらっていますよね?

 

ちょっと聴いたことある人もいるかもしれませんが

「日本の金融資産はほとんど老人がもっていて

お金を溜め込んでいるから経済が活性化しない」

そう言うじゃないですか?

 

いったい、どれくらいか?

知っていますか?

 

鈴木亘さんの著書が書かれた2008年当時のデータによると

60歳以上の高齢者が保有する家計金融資産は約800兆円

日本全体の約6割です。

これは、なんとなく知っている人も多いと思います。

 

では、家計金融資産でみるとどうでしょう?

「純家計金融資産」というのは「個人が保有している銀行預金や株式などの金融資産から、住宅ローンなどの借金を除いた金額」です。

こっちのほうが、より実質をとらえている数字ですよね?

 

では、この純家計金融資産で見ると・・・

 

なんと・・・

 

純家計金融資産

日本全体の8割が60歳以上に集中!

8割ですよ。8割!?

もう失笑って感じじゃないですか?

 

金融庁の報告書も平均で計算している以上

当然、老人の現在の家計資産も平均で考えるべきですが

平均すると、たしか、2000万円どころか3000万円とか

そんな感じなんですよね。

 

もちろん、中央値を取れば、もう少し下がるとは思いますけどね。

 

持ち家という実物資産

でもですよ、現在の高齢者世帯は

現在の若者とちがって、圧倒的に持ち家率が高いです。

 

つまり家賃がかからないだけでなく

持ち家は当然、不動産ですから「資産」です。

この実物資産も加えると・・・

もっと世代間の差は大きいわけです。

 

2000万2000万と騒ぎますが

平均的な高齢者世帯は

お金や株などで数千万年の家計資産があり

家賃がかからず不動産という資産もあるわけです。

場所によっては、この不動産だってリバースモーゲージで現金化できるわけです。

 

何歳まで生きるか分からない以上

いくらもっていても不安になるのが人間だというのは分かります。

 

高齢者世帯の「平均」なので

くるしい人もたくさんいるでしょ。

 

そんなこといったら

若者たちだって平均ですら大変なのに

くるしい人はもっともーっといるんです。

 

超勉強して、一流大学入ったのに、就職氷河期

やっと入っても、PCもできない老害が無駄に高級取りで

そのくせ年金保険料は月に1万数千円。

 

IT化で時代の流れが早く

常に勉強しないと競争競争

一流企業でもリストラのリスクにおびえ

メンタル休職者多数。

 

非正規雇用、ブラック企業大量発生。

ホワイト企業ですら、働き方改革というプレッシャー。

 

いつ寿命が尽きるか分からないので

いくらお金があっても不安な老人の気持ちも分かりますよ。

 

ちょい老人くらいの人で

もらえると言われていた年金が60歳でなくて、65歳から支給になって

60歳から65歳まで屈辱的な想いをしている(していた)老人になりたての人たちも悔しいでしょう。

 

でも、若者たちの気持ちだったり

客観的な状況はそういうことなんです。

 

そして、残念ながら

崩れまくった人口ピラミッドで

圧倒的多数なのは高齢者ですから

政治家たちを選ぶのも、政治家たちがご機嫌を取る相手も「高齢者(老人)」たちなんです。

 

本当に、日本はどうなってしまうのでしょうか?

 

サラタメさんファンの私

わたしはサラタメさんの考え方だったり、結論には賛同しています。

・ほそく長く、楽しくできる仕事をしたほうがいい

・いきなり独立起業ではなく、ホワイト企業で働きつつ副業が最適

・つみたてNISAやイデコはやるべき

・国の年金を拒否して、民間の年金に入るのは愚の骨頂

 

でも、ですね。

なるほど、勉強しているな、とは思いましたが

私は、さらに勉強したところ、やっぱり、さらに真実を知ってしまったので

一応、年金積立金についてダラダラと書いてみました。

 

みなさんも知らなかった真実がたくさんあったでしょ?

 

世代間不公平を越えて

私は、アラフォー

若者以上、老人未満な微妙なお年頃ですが、年金について絶賛、必死で勉強中です。

20代の若者

アラサー、アラフォーの方も

ちょっと先輩の50代の方

年金もらえそうでもらえていない60代の方

年金生活送っているものの悩みの尽きない70代の方

健康寿命を延ばそうと必死の80代

めざせ!100歳の90代の方々

 

世代問わず、チャンスはあります。

 

このブログを見てくれているということは

パソコンができる環境があるのですから。

 

世代ごとに思うことはあるでしょうが、一緒に頑張りましょう。

 

言うじゃないですか。

 

一番強いのは「変化に強い人」だと。

ケンタッキーのおじいちゃんも超遅咲きの起業家ですしね。

 

若い人も、人生の大先輩である老人の方々も

いい人生だったと思える人生を送りましょう!

年金2000万不足!【真実】話題の金融庁の報告書はなぜ提出されたか?

てきとう




関連記事

個人型確定拠出年金Ideco(イデコ)の知られざるメリット

2017年の1月から主婦や公務員も可能になった個人型確定拠出年金。 ideco(イデコ

記事を読む

日本のサラリーマン

ホリエモンの「手取り14万」問題にはアキラ先輩の人生が最高の答えでは?

日本で何年もサラリーマンしているのに 手取り14万   そんな証言から社

記事を読む

コールドセンター

コンシェルジュが評判のラグジュアリーカード!年収○○○万円なのにチタンの審査を通過!?!

    三井住友プラチナのインビを待ちきれず・・・ &

記事を読む

プライオリティパスで家族旅行(子連れ)に最適なクレジットカードは?

プライオリティパスとは? プライオリティパスとは、ビジネスクラス以上のお客さんなどしか使えないVI

記事を読む

モバイル通信費を見直す男

楽天モバイル速度の評判や口コミを知りたい?【真実】1年8ヶ月の体験談

楽天モバイルの通信速度は? 携帯大手キャリアのソフトバンクが契約2年縛りを廃止 これから

記事を読む

パソコンでお勉強するおじいちゃん

GPIFってなんて読むの?読み方がわからなくて調べてみたら・・・

経済用語の読み方 アルファ読みの経済用語 新聞や政治・経済の教科書で出てきます。

記事を読む

育児の失敗は親の人生を滅ぼす

育児に失敗も成功もない そういう綺麗事はとりあえずスルーさせてもらうと お子さんがいる人

記事を読む

2019楽天ブラックカードのインビテーションを待ちきれず4度目の突撃!

楽天ブラックカードの申し込み画面を検索したら・・・ 2018年などに楽天ブラックカード

記事を読む

「すまいValue」に不動産の一括査定を申し込んでみたよ。

不動産一括査定とは?   不動産の査定を 複数の不動産会社に一括で査定依

記事を読む

「英語を英語のまま理解する」本当の意味を理解していますか?

英語学習者なら、何度も聞くセリフ 「英語を英語のまま理解する」   え?

記事を読む

てきとう




てきとう




black-card
楽天 ブラックカードの魅力とは?究極のクレジットカードを徹底解説!

楽天 ブラックカードは、信じられないほどの特典と魅力を備えた究極のクレ

shampoo
メンズシャンプーのおすすめ!40代向けドラックストアブランド最新ランキング

40代の男性にとって、髪の健康は重要です。しかし、どのシャンプーを選べ

no image
山崎元さんが亡くなって想うこと

山崎元さんが亡くなった。 投資系の本など書かれている方なのは知っ

生涯年収の記事があてにならない件について

増税、増税とニュースになる。 若い人は、どんな会社に就職したらよ

投資を真剣に学び始めるの巻

3連休 ツイッターで投資家(億り人)の投稿内容を見て その

→もっと見る

  • 育児と英語学習や漫画アニメ映画を楽しむ40代

    そろそろ投資を真剣に学びます。

PAGE TOP ↑