クレジットカードと賃貸VS持ち家派の関係とは?

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三井住友カードであろうとなかろうと、クレジットカードの審査の際には「持ち家」か否かという項目があります。

そして、「持ち家」について住宅ローンがあるか否かということも申告させられるパターンが多いでしょう。

 

そこで、賃貸と持ち家について考えてみたいと思います。

クレジットカード審査に有利なのはなぜ持ち家か?

属性を判断する際に、クレジットカード会社としては、一般的にはおそらく「持ち家」の方がプラスに見ていることが多いと思います。

もちろん、その他の年収だとか、クレヒス(クレジットヒストリー)などを踏まえた総合判断にはなりますが・・・住まいという点だけで見れば、おそらく賃貸より持ち家である方が信用があります。

 

その理由について考えてみましょう。

  1. 住宅ローンがある場合→住宅ローンを借りられるほどの審査は合格している
  2. 住宅ローンがない場合→住宅ローンのついていない不動産という資産がある
  3. 賃貸派のように持ち家派は自由に逃げられない

この3つくらいはパッと思いつくと思います。

 

1住宅ローンがある場合

不動産投資は不動産という資産を重視して審査しますが、住宅ローンは借りる「人物」を重視します。そして、「人物」というのは、勤務先、年収、家族構成、住宅状況などをいいます。これはクレジットカードの審査とかなり似ています。

つまり、住宅ローンに合格している=クレジットカード審査に合格する可能性が高い

 

2住宅ローンがない場合

住宅ローンを借りずに、借金をせずに、マンションなり一軒家なりを購入できているわけです。それだけのお金を貯められたのであれば、その計画的かつ誠実さは、「人物」を審査する上では大きくプラスです。

住宅ローンという借金がない状態で、不動産を持っている=クレジットの支払が遅滞しても回収するだけの資産(担保)がある

 

3賃貸VS持ち家

ナニワ金融道の世界ではありませんが、やはり、クレジットカード会社は債権者なわけでして、、債務者になるお客様に逃げられたら困るわけです。そういう危険性がないかどうかをクレジットカード会社は審査するわけです。

それでは、賃貸と持ち家はどちらが逃げられやすいでしょうか?

 

部屋を借りたことがある人は多いと思います。

敷金、礼金を納めて、親などに保証人になってもらって、あとは、賃貸会社の人に紹介してもらえば、あっという間に住めます。

 

一方、持ち家に住んでいる人は多数派とはいえませんが・・・

賃貸に比べて、かなり大変です。

設計からこだわる注文住宅はもちろんですが、中古の物件を購入する場合ですら、ものすごい書類を提出して、実印やら印鑑証明やら、かなり大変です。

そして、多くの人は夢のマイホームを手にするとき、住宅ローンを組みますが・・・この住宅ローンの審査もものすごく大変で、時間がかかります。クレジットカードの審査の比ではありません。司法書士に登記を依頼したり、税金関係でもいろいろと大変です。

このように、住み始めるときだけでなく、(夜逃げするならともかく)、家を出るときも、賃貸はちょっと解約の連絡して書類書いて、カギを返す程度ですが・・・持ち家は、その売却や登記などかなり大変です。

 

どうみても、賃貸派より持ち家派は自由度が低い=逃げにくい、わけです。

 

不動産投資をしている人か否かにかかわらず、人は生きていくためには住居が必要です。

そのために、部屋に住むわけで、賃貸か持ち家かというのは、誰しもが必ず考えるテーマになります。

そして、賃貸と持ち家のどちらが得か?というシミュレーションはFP(ファイナンシャルプランナー)などによってなされ、雑誌などで特集が組まれます。

永遠に結論が出ないそのテーマについて、自分の経験を踏まえて書いておきたいと思います。

 

賃貸VS持ち家という永遠のテーマ

 

私は、結婚するまで、とくに子供が産まれるまで、賃貸派でした。

では、子供が産まれたとたん、持ち家派になったか?というと、そういうわけでもありません。

 

私が賃貸派だった理由は

  1. 賃貸の方が経済合理的で自由だと思っていた(思っている)
  2. 住宅ローンという負債をかかえたくなかった

です。

1賃貸は経済合理的で自由

結婚するかしないか分からない、子供ができるかどうかわからない、子供が何人になるかもわからない、会社がつぶれたり、転職するかわからない、自分が病気になるかもわからない、親の介護をする必要があるかもしれない・・・・

人生とは不安定なことだらけです。いつ、なんどき、どうなるか分かりません。

 

天災、震災もそうです。

自分が一生住むと思って家を買ったとたんに地震の被害に遭う。そういうことだってあるのです。

隣の住民が変な人かもしれません。

さんざん苦労して住宅ローンを組んで、夢のマイホームを手にしたとたん、近所トラブルに巻き込まれる。。十分ありえます。

 

子供が何人かで必要な部屋の数が変わる。

転勤すれば済む場所が変わる。

親の介護が必要かなどでも住むべき場所が変わる。

 

人生のステージに応じて、居住をカスタマイズできる賃貸の方が、どう考えても自由度が高いし、柔軟性がある居住計画が立てれます。

 

また、ある程度の勤務先では住居手当というものがあります。

賃貸ではこの手当が支給されますが、住宅ローンの場合には、賃貸家賃と同じような感覚で住宅ローンを毎月支払いますが、持ち家ということで、この住居手当が支給されないことが多いでしょう。

※もちろん、一定の条件を満たす持ち家には住宅ローン控除がありますが・・・。

 

2住宅ローンを組みたくなかった

住宅ローンは、なじみがあるので悪いイメージを持ちませんが、借金です。しかも莫大な金額の借金です。年功序列の終身雇用の時代ならともかく、これから数十年に渡って将来が保証されない時代に、先を見据えた借金を負うのはリスクです。

 

いずれは資産家!と不動産投資を考えたとき、いきなり住宅ローンを先行させては苦戦を強いられます。不動産投資を成功させて、その賃貸収入である程度資産を膨らませつつ、住まいを確保するか、併用住宅などにするかなどのほうが得策です。

 

若いときに組まないとむずかしいですが、若いときから住宅ローンを組むのも、資産計画という意味では苦戦を強いられるスタートな気がした(する)のです。

 

資産シミュレーションや寿命の関係など、設定の仕方で、賃貸と持ち家がどちらが経済的にプラスになるかは、その人の人生や物件の状況によるので絶対な答はないです。

しかし、私は、上記の2つの理由から、いまでも、一般的には頭の計算では、賃貸派のほうが持ち家派よりも経済合理的だと思っています。

 

ではなぜ持ち家か?

 

とても簡単なことです。

人間は感情の生き物であり、他人と相互依存、助け合ってい生きているからです。

そのことに気付かされました。

 

そろばん上は賃貸が得だといっても、やはり、我が家には愛着がわきます。

おそらく奥様(=女性)は男性よりも、よりマイホーム派の人が多いのではないでしょうか。

 

結婚して感じたのは、やはり、結婚というのは自分と相手の家族と信頼で結びあうということです。

自分の家族だけでなく、相手の家族のことも家族として共に歩んでいかなければなりません。

 

共働きが増えた現代では、子育てに祖父母が強力な味方となります。

昔のように、嫁姑問題炸裂の二世帯といわないまでも、実家の近くに住むということが、育児にとってどれだけ大切なことか、痛感させられました。

 

結局、どこにある、どんな場所に住むか?

これは無機質な数字だけで解決できるわけではないのです。

 

同じ物件でも、市場でふつうに購入したのか、競売で購入したのか、任意売却で購入したのか、で違います。

同じ場所でも、Aさんにとってはただの町でも、BさんにとってはBさんやその親族家族が住む場所であることもあります。

 

たしかに、高齢化社会で、信用がないと賃貸で部屋が借りられないから、持ち家の方が安心というのも気持ちとしては分かります。

しかし、これからますます、超超高齢化社会になり、格差社会になれば、多くの需要が発生する高齢者住宅(しかも単身世帯など)については、社会的に手当されると思います。国なり地方なり行政がフォローするか、ビジネスチャンスとして民間がフォローするかは別として・・・

需要があるところには必ず供給が発生します。

なので、この点は、賃貸派と持ち家派との決定的な差と思っていません。

 

結局、独身か結婚か、どういう人と結婚するか、子供がいるか、何人いるか?などという点に左右されるのですよね。

 

人間は感情で非効率的な不合理な行動を取ります。

しっかりと「貯蓄するのであれば」賃貸派のほうが有利というシミュレーションが出たとしても、ほとんどの人は数十年に渡って貯蓄するのは難しいでしょう。

それほど人間は意志は強くないし、ロボットのような生き物ではありません。

強制的に積み立てるという意味では、住宅ローンを組んで持ち家を持つというのもメリットがあります。

 

マンションの近隣住民への影響を考えて、遠慮して子育てするのであれば、思う存分、我が家でのびのびと子供を育てたい。そいうのは、賃貸マンションと持ち家で暮らす、育児中の親なら誰しも思うことでしょう。

 

 

下流老人、老後破産などの書籍を持つと「住居」というのはとても大事な問題です。

なので、賃貸VS持ち家については、常に考えておくべき問題だと思います。

てきとう




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